さつき半ば適期田植え 米づくりアドバイス

第3回 重要期(倒伏防止、カメムシ・いもち対策、水管理について)(平成22年7月)
Q.7月1日の生育状況はどうでしたか?
Q.お天気はどうでしたか?
・5月17日 田植え……田植え後、低温曇天の気候が続いた。
・6月13日 梅雨入り 梅雨入り後に高温好天だったが、その後は雨や曇りでかつ気温が高い日が多かった。
そのため5月中、稲の生育はおさえられ、6月は急激に伸びたみたいやの。
Q.この天候が意味するところは?生育は大丈夫?

黄色信号点滅中。
草丈は伸びたが、茎数が少ないと考えられる。光合成がうまくいかず、分けつが増えないということなんや。
通常であれば、土の中の低節位から出た部分は茎も太く、葉もよい。しかし現在は地上に近い部分の分けつが多く、茎が細くて葉も小さい。このままいくと、成熟粒が少なく、未熟粒が多くなる、ことが予想されるんや。
Q.どうしたらいいのでしょう?


ケイカル・けい酸加里
1) 中干し、溝きりをしていない田んぼは……
中干し、溝きりをして、分けつを止めること!そして茎数を増やさないこと。
2)中干し、溝きりを終えた田んぼは……
すでにある茎数を「太く固くすることが大事」やざ。
ケイ酸カリ(珪酸加里)やケイカルを施用しての。
Q.倒伏防止対策はどうしたらいいですか?
スマレクト粒剤
昨年は茎数が多く、8月の天候も悪く、稲も倒れるところが多かった。昨年倒れた経験のある田んぼは、今年もよくみて倒伏防止剤を施用しての。
●どんな状態になったら倒伏注意報?
葉は黒く、たれている状態。茎数は太く、草丈は伸びているものやの。
●倒伏の主な原因は?
・基肥、追肥の多量施肥(窒素成分の効きすぎ)
・1回目の穂肥の早期および多量施肥
・植え付け本数が多い
・中干しの不徹底
・ケイ酸の吸収不足
※ハナエチゼンやキヌヒカリは倒伏しやすい(腰から折れる)で、気をつけてや〜。
●いつ頃施用すればいいですか?
・薬剤名:スマレクト粒剤/節間の短縮による倒伏軽減と登熟向上が目的
・時期: 幼穂形成期(出穂20〜7日前)
・処理量:2〜3kg/10アール
・処理法:湛水散布(散布後5日間は落水やかけ流しをしない)
●今年は8月9日に出穂予定。
7月10日〜14日頃、葉がたれていたら7月末に『スマレクト粒剤』をいれてや。
※『ビヒフル粉剤DL』『ビヒフルフロアブル』は出穂10日〜5日前に施用可能。
Q.カメムシ対策の方法を教えてください。
草刈りデーを決めよう!
土手、けい畔などで雑草が生えているところを草刈りしてや。それだけでも発生をおさえることができるでの。今年は平年並みの発生量が予想されるざ。
三国・芦原の丘陵地、丸岡の山間部の雑木林にカメムシが多いから要注意!
Q.いもちの防除を教えてください。
(左)ブラシンバリダ粉DL
(右)カスラブバリダスタークル粉DL
6月、7月のような高温湿潤の天候だと、いもち病になりやすい傾向あるでの。
7月中旬の出穂期/ブラシンバリダ粉DL 3〜4kg/10アール (紋枯病・いもち用)
穂揃い期/カスラブバリダスタークル粉DL 3〜4kg/10アール(カメムシ、ニカメイチュウ、紋枯病、いもち用)
Q.今後の水管理はどうしたらいいですか?
中干し後は間断通水を!
フェーンや台風が予想される場合、必ず水をいれてや。そのとき排水後、水尻まで水がいったかどうか確認をするのが大事なんや。溝きりをしていると、田んぼに水が早く行き渡る。していないのとでは3〜5倍ほど違うんやよ。

重要ポイント
間断通水が良質米生産の決め手になる!
ただし水をためてはだめやざ。ためても2、3日でなくなる程度に。
5日以上ためると酸素不足になるでの。











